パンチアウト連携先は多い方がいい?メリット・デメリットを解説
購買・調達NAVI
パンチアウトカタログ経由での発注は便利であるため、できるだけ多くのサプライヤーとパンチアウト連携した方がいいと考える方もいるかもしれません。
しかしながら、闇雲に多くのサプライヤーとパンチアウト連携してしまうと、却って煩雑になってしまう恐れがあります。 ここでは、多くのサプライヤーとパンチアウト連携するメリット・デメリットを解説の上、適切な連携数を検討していきます。
メリット
カタログ購買比率の増加につながる
多くのサプライヤーとパンチアウト連携すれば、パンチアウトカタログ経由で発注できる品目が増え、それに伴いカタログ購買の比率が高まり、業務効率化を図れます。
最安値検索でコスト削減を実現
複数のパンチアウトサイトを横断して一括で検索する「横串検索」機能を搭載している購買管理システムであれば、そのシステムの検索精度や利用ユーザーの検索リテラシーにもよりますが、横串検索で最安値商品を検索でき、コスト削減を促すことができます。
デメリット
スケールメリットが得られない
多くのサプライヤーとパンチアウト連携してしまうと、購買ボリュームが複数のサプライヤーに分散してしまうため、購買ボリュームを活かした有利な価格条件を引き出しにくくなります。 とりわけ、複数の類似カテゴリのサプライヤーとパンチアウト連携すると、分散の程度が大きくなってしまいます。
管理業務の負荷が増える
パンチアウトカタログは、ローカルカタログと比べて管理の手間が少ないですが、それでもカタログの数が多くなると、管理業務(契約価格・条件の改定、各種システム設定、利用ユーザーからの問い合わせ対応等々)の負荷が増加し、コア業務にあてられる時間が少なくなってしまうおそれがあります。
問い合わせ件数が増える可能性がある
パンチアウトサイト毎に操作方法や運用ルールが異なることが多いため、その点をしっかりと利用ユーザーに周知・浸透させる必要があります。
それができていないと、利用できるパンチアウトカタログの数が増えるにつれて、それに伴い操作ミスや問い合わせが増えてしまうでしょう。
結局何社のサプライヤーとパンチアウト連携すればいいのか?
闇雲に多くのサプライヤーとパンチアウト連携するのではなく、集中購買の観点から、パンチアウト連携するサプライヤーの数は可能な限り集約するのが望ましいです。
しかしながら、集約し過ぎしまい、テール支出を防げないのは本末転倒であるため、その辺のバランスを踏まえつつ、一つの目安として、カテゴリ毎に最適なサプライヤー1社を選定するのがいいでしょう。