テール支出
購買・調達NAVI
一般的にテール支出は、取引件数の約80%を占める一方で、総支出額のわずか20%にすぎない支出として定義されます。
しかし、何がテール支出となるかは、企業によって異なります。例えば、重工業メーカーでは機械部品、化学メーカーでは特殊化学材料、金融機関では事務用品など、企業によってテール支出となる支出カテゴリは異なります。一方で、事務用品やMROなどの間接材については、どの企業においても共通してテール支出と認識され、非効率な業務の原因になっています。
テール支出の管理は非常に複雑であることに加え、少額、小ロット、多品目、非計画といった特徴から、ほとんどの購買部門において優先順位が低くなりがちです。テール支出の管理には、多くのサプライヤーやカテゴリ、品目が関係してくるため、多くのリソースが必要ですが、ほとんどの購買部門にはそういったリソースがなく、購買業務における課題の一つとして認識されています。